2011年9月アーカイブ

2000年5月1日の夜、神奈川県横須賀市のオートロックマンションに住む男性が強盗にあい、殺されるという事件がありました。


「...略...県警捜査本部は、犯人が無施錠の部屋を探し、普段から玄関ドアのかぎをかけていなかった吉原さん宅に侵入したとの見方を強めている。


住民からは『オートロックはどうして破られたのか。捜査は今どうなっているのか』との質問が出た。


今野課長は肝心な点については『捜査上のことなので何ともいえない』と詳細を避けたが...略...(毎日新聞2000年6月17日)」


・・・ふつうなら、都会のマンションに住んでいて、ドアのカギをかけないという人はほとんどいないでしょう。


しかし、オートロックであることで、マンション全体が外部から守られているという錯覚を生み、まるで建物全体が自分の家であるかのように感じてしまうことがあるようです。


なぜ犯人が、オートロックマンションの内部に入り込めたかについては、この記事からはわかりません。


オートロックがカギ式かテンキー式か、防犯カメラはipカメラ 販売の物だったのかも不明ですが、住人の知り合い、あるいは前住人の知り合いが侵入した可能性も考えられます。


あるいは、見知らぬ誰かが、ほかの住人が出入りするときを狙って入り込み、建物内部に身を潜めていたのかもしれません。


侵入の手口は別としても、きちんと玄関のカギを閉めていたら、こんな事件は起きなかったにちがいありません。


オートロックという防犯のための機械は、人の防犯意識を鈍らせてしまう側面をもっているようです。

ipカメラ メーカー付きのオートロックマンションでありながら、非常階段にはドアやカギなど出入りをさえぎるものがまったく貧弱なところもあります。


カギがあっても、ふだんはカギがかかっていないという非常階段もかなりあるようです。


これでは、オートロックはまったくの有名無実です。


しかし、非常階段は"非常時"のためにあるわけですから、いざというときに、非常階段にカギがかかっていて出られないというのでは、なんのための非常階段なのかわかりません。


火災や地震などの災害を考えた場合、建物全体の戸締まりがあまりに堅固だと、かえって住人を危険にさらしてしまいます。


防犯対策、防災対策の整ったマンションなら、階段から外に出る出入り口には、内側からしか開かないドアが付いているはずです。


これなら、災害時に住人が逃げ遅れることもありませんし、犯罪者に侵入されることもないでしょう。


非常階段がどんな構造になっているか、どう管理されているかは、入居前にかならず確認しなくてはならないポイントです。


オートロックのあるマンションは、「建物に入れるのは住人だけだから安全だ」という、間違った安心感を与えてしまうようです。


だから、ついうっかり戸締まりを忘れてしまうということも起こりやすくなります。